星山ホルモン誕生と歩み

牛の全てを知っていたから気づいた、ホルモンの美味しさ

 私ども星山商店の正確な創業年は定かではありませんが、昭和24(1949)年の営業許可書が今も残る最も古い記録。当社の歴史はそもそも先代社長が当時大野市にあった、と畜場で働いていたことから始まりました。

 当時、いち早くホルモンのおいしさに気付いた先代は、と畜場で出たホルモンをぶつ切りにし、焼いて食べる美味しさを口コミで広めていきました。

 当時は大野で大規模なダム建設ラッシュが起こり、県外からの出稼ぎ労働者で街も活気づいていた時代。彼らの間でも安く・美味しく・手軽に食べられる“とんちゃん(ホルモン)”は瞬く間に人気が出て、『星山のホルモン』は庶民の味として多くの方にご支持いただけるようになったのです。

苦心の末に完成した秘伝タレが美味しさの秘密

 当社は昭和52年(1977年)、現店舗の場所で食肉卸・小売り専門店として再スタートを切りました。移転に伴って当時まだ珍しかった“肉に味をつけて売る”スタイルに挑戦し始め、ホルモンのタレ作りに着手。
 しかし、万人受けする味を完成させるのは本当に難しく、作っては捨て…を何十回も繰り返しながら、徐々に思い描く理想のタレに近づけていきました。
 その結果完成した自然素材100%で作るタレは、まさに門外不出の完全オリジナル。産地や味を吟味しつくした素材へのこだわりは、約35年たった現在も全く揺らぐことはありません。

 素材を扱う業者さんから“星山さん、なんでそこまでこだわるの?”と言われたこともあります。でも、ひとつでも妥協すると、タレの味自体が大きく変わってしまう。
 金額的には合わないこともありますが、材料の良し悪しは毎回厳しく追及しています。


切り方、味付け…全てが唯一無二の味

 私ども『星山のホルモン』をはじめとしたすべての食材は、徹底的に衛生管理した作業場で、全て人間の手作業によって加工しています。素材の状態を見極め、最も美味しく食べていただける切り方、味付けをする。その工程一つひとつが当社が長年追求し続けてきたこだわりであり、他店では絶対に真似できない味だと自負しています。

 特に昔から愛されている「星山のホルモン」は自慢の逸品!店頭と一部のスーパー、宅配でのみでしか購入ができませんが、福井において広く浸透しているホルモンであり、今や全国からご注文を頂けるまでになりました。いつまでも変わらない味を目指してこだわり続けていく星山商店の味を、今後も末永くご愛顧ください。